コア・サテライト戦略でサテライトの部分に投資信託やETFで分散投資する意義ってあるんかなぁ?メリットって大きいの?そんな疑問。
そう思って表を作ってみたのが下記。
最終的にサテライトのリターンが10%、+30%、+50%、+100%で違うとどうなるか。
基準になるコアとサテライトの比率が90:10のケースと70:30のケースだとどれぐらい違うのか。
この2つの観点で整理してみたぽ。
見た目をシンプルにコアが成長してないシミュレーションだから、そこだけ注意ね。
コア90:サテライト10戦略
サテリターン | 0% | 10% | 30% | 50% | 100% |
コア | 90 | 90 | 90 | 90 | 90 |
サテライト | 10 | 11 | 13 | 15 | 20 |
合計 | 100 | 101 | 103 | 105 | 110 |
コア70:サテライト30戦略
サテリターン | 0% | 10% | 30% | 50% | 100% |
コア | 70 | 70 | 70 | 70 | 70 |
サテライト | 30 | 33 | 39 | 45 | 60 |
合計 | 100 | 103 | 109 | 115 | 130 |
サテライトがコアに対して大きく化けるなら意味はありそうだけど、でもスパイスとして1割程度がサテライトだと旨みは薄そう。
コア・サテライト戦略の課題
一般論としていくつか。
サテライト枠にパフォーマンスを意識してアクティブ系のファンドを活用するなら余計にコストがかかる事になる。
小さな比率では全体の運用に対してインパクトが薄い。
意図せずサテライト
結果としてのサテライトはアリかも知れないけどどうだろう。
例えば3均等に日本株1・先進国株1・新興国株1に投資をして、その一つの新興国がサテライトって位置づけ。
とか、先進国6・新興国3・サテライトにフロンティア1。
そういう結果としてサテライトは良いと思う。
でもこれだとオールカントリー的なの1本で買うのと変わらんか。結局サテライト要らないかも…。
結論
投資信託でサテライトは要らないかな。
ファンドって分散されているから大きなパフォーマンスを狙うもんじゃないし、妙味が薄いような。
個別株なら大化けもありうる訳でサテライトする意義はありそう。
「20%を上限にホームランになる可能性のある銘柄に賭ける。」なんて事がジム・クレイマーの書籍にも書いてあったり。
アマゾン:全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦
山崎元さんも注意喚起
そうまでして、アクティブ・ファンドを使うのは、率直と皮肉の両方が混じるが、はっきり指摘すると、彼らが自分達の仕事を作るためだ。一般投資家がわざわざ真似するのは愚かな行為だ。
引用元:第132回 ベンチマークの三つの機能
コア・サテライト戦略なんてのは仕事を増やすためにある発想で、個人投資家が真似をする必要は無い。と言う指摘。
コメント