GMOペパボの2021年12月期決算とその他もろもろをチェキ!
参考
通期連結業績予想値と実績値との差異に関するお知らせ
2021年12月期決算短信
2021年12月期決算説明会資料
決算説明会補足資料(データシート)(エクセル)
剰余金の配当(期末配当)に関するお知らせ
決算説明会動画(youtube)
下方修正
巣ごもり需要の一服。
同じような理由での下方修正を繰り返さないようにして頂きたいですね。
配当金
下方着地。81円の予想から68円に決定。
概ね配当性向で決まるので止む無し。68円は配当性向50.3%。
業績:2021年度実績
って事で実際の業績数値はこちら。
単位:百万円 | 2021/1Q | 2021/2Q | 2021/3Q | 2021/4Q |
売上 | 2,911 | 5,950 | 8,958 | 11,879 |
営業利益 | 234 | 459 | 706 | 888 |
経常利益 | 233 | 470 | 739 | 968 |
純利益 | 185 | 362 | 533 | 715 |
売上前期比 | 21.40% | 11.20% | 8.00% | 7.90% |
営業利益前期比 | 20.60% | -26.30% | -26.80% | -4.20% |
経常利益前期比 | -2.90% | -29.30% | -27.60% | -1.50% |
利益前期比 | 44.50% | -8.10% | -15.00% | -13.80% |
売上進捗率 | 24.50% | 50.10% | 75.40% | 100.00% |
営業利益進捗率 | 26.40% | 51.70% | 79.50% | 100.00% |
経常利益進捗率 | 24.10% | 48.60% | 76.30% | 100.00% |
純利益進捗率 | 25.90% | 50.60% | 74.50% | 100.00% |
営業利益率 | 8.00% | 7.70% | 7.90% | 7.50% |
経常利益率 | 8.00% | 7.90% | 8.20% | 8.10% |
純利益率 | 6.40% | 6.10% | 5.90% | 6.00% |
四半期売上 | 2,911 | 3,039 | 3,008 | 2,921 |
四半期営業利益 | 234 | 225 | 247 | 182 |
四半期経常利益 | 233 | 237 | 269 | 229 |
四半期純利益 | 185 | 177 | 171 | 182 |
気になったのは四半期毎で成長が出来ていない事。
売上が毎四半期3000前後に留まってる。
そして4Qでは営業利益も200を割り込んでる。
この売上が3000水準で止まってるのは2020年の2Qからなんだよね。
巣ごもり需要で成長ブーストが掛かってこの水準の数字を叩き出した訳だけど、そこから巣ごもり一服の一過性ブームで萎む。じゃなくて、一応踏みとどまってる訳だ。前向きに捉えるならば。
自分の場合、維持できているだけでもすごいと見るべき。
とまでは言わないけど、まぁ…、ひとまずこのヨコヨコの現状維持を経てステップアップできるかどうかを注意したいと思う。
いやぁ、それにしても流行に乗り降りする事の難しさよ。
設備投資を過剰にやって散ってく企業が後を絶たない例もあるけど、直前の引き合いがずっと続くように思っちゃう面や、需要に答えないといけない面とか色々あるよね。
投資もそうだけど、早く降り過ぎると株価や市場の成長を指をくわえて見る事にもなる訳で。
「足るを知る」って感じ?難しー。
タイミングを見れる投資家だったら、巣ごもりは一過性のブーム。一旦降りた方が得策。
実際売り上げも伸びてないし今のバリュエーションで乗り続けるのは危険。
と2020年の3Qが出てからでも判断するのがベターだったという事でしょう。
セグメント別
ロリポップが売上・利益10%成長してて、スゲー!って思った。
SUZURIは売上は伸びてるけど利益が出てないね。
どういうペース配分で展開していくんだろう。
SUZURI | 業績 | 前年比 |
売上 | 2747 | 132.20% |
営業利益 | 200 | 73.80% |
ハンドメイド事業は売り上げと営業利益が前年割れ。
ここもペース配分の道筋ですね。コロナ情勢を見ながら巡航ペースで進めていくのか?それとも?
ハンドメイド | 業績 | 前年比 |
売上 | 1952 | 98.1% |
営業利益 | 225 | 99.4% |
2022年度予想
単位:百万円 | 2022/4Q | 前期比 | 利益率 |
売上 | 11,482 | -3.3% | |
営業利益 | 1,143 | 28.7% | 10.0% |
経常利益 | 1,156 | 19.4% | 10.1% |
純利益 | 785 | 9.8% | 6.8% |
売上減の予想ってこれまた弱いねぇ…。
ただこれ、中身を見ると収益認識基準の適用に係る影響が大きそう。
収益認識基準の適用前でみれば売上成長してるから、この点については会計上の話。になるのかな。
収益認識基準 | 適用前 | 適用後 |
売上 | 13,674 | 11,482 |
営業利益 | 1,135 | 1,143 |
経常利益 | 1,148 | 1,156 |
純利益 | 779 | 785 |
詳しくは2021年12月期決算説明会資料の21~23ページで。
金融支援事業黒字化へ
2022年は金融支援事業の黒字化を計画。
これは良いニュースっすな。
黒字化達成後に期待。
営業利益25億円へ
EC関連サービスの流通額増加により売上高20%以上の成長を継続し、2025年に営業利益25億円を目指す。
こういった目標が掲げられているんだけど、達成に向けて2022年度も期待しています。
ただ、minnneやフリーナンスが収益化したって事で、今度はGMOレンシュへの積極投資なのかな?
またそうなると一波乱ありそうで、これはまた難しいっすな。いやはや…。
ある程度業績のペースを先読みしやすくなるレベルに整うのはいつだろう。
投資家として安心できるフェイズにはいつ来るのだろうか。
そういう不安感は株価にネガティブだし、「分からないものには投資しない」は投資の鉄則。
丁寧な説明が求められるところ。
とりま成長はそうなんだけど、なめらかな業績推移に期待。
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