「ESG投資とパフォーマンスSDGs・持続可能な社会に向けた投資はどうあるべきか」を読んだからメモる。
引用メモ
ポジティブ・スクリーニングは、ESG評価の高い企業は中長期的にも業績が高いはずだという発想のもとで、ESG評価の高い企業を投資対象に選ぶことによる投資手法である。
ESG投資とパフォーマンス p.6
こういう風に投資対象を絞る手法がある訳だけど、そもそもESGの評価が高いと業績が良いの?
それで業績が上がるなら、みんなプラ袋廃止するし、木を植える。
って疑問があるよね。
従来のCSRという考え方は、やはりどうしても本業以外の取組みとして意識されがちであったという事は否定できない。またそれを意識したとうしであるSRIは伊藤(2018)なども指摘するように、そのパフォーマンスが芳しくなかったために投資家からはあまり支持されたとはいえない。
ESG投資とパフォーマンス p.14
スポーツのスポンサーやってたり、木を植えてたり。など。ただの「いい会社」では投資成績が良いって根拠にはならない。と。
ESG投資が支持された理由には、CSR的側面に加えて、ガバナンスが重視されていることがやはり大きいだろう。
ESG投資とパフォーマンス p.15
ガバナンスってやっぱり投資する上では重要で、改めてそれがESGのGで明確化されたってのは大きいのかも。
①ESG指数のパフォーマンス、②ESGスコアの3分位(高・中・低評価)区分における超過リターン、③業種や銘柄特性などを調整した後の超過リターン、いずれでみても、結局は投資パフォーマンスとの関係は、ESGスコアによってまちまちであった。
ESG投資とパフォーマンス p.214
~中略~
いずれにせよESGスコアによって株式リターンとの関係もまちまちであることはあらためて示唆された。
総括がこれ。
ESGのスコアが高いと言っても、投資リターンが高いとは必ずしも言えない。
感想
仮にESGファンドみたいなのが出ても、それが低コストなインデックスファンドを上回る成績になるかは懐疑的な目で見るのが良さそう。
だって、ESGのスコアと投資パフォーマンスの関係がまちまちって言われたら。ねぇ?
で、自分が個別企業へ投資する時はどうするかだけど、事業(本業)を行う事で、そのような貢献ができるのか。そしてガバナンスはどうなっているのか。
そういうESGの観点で事業の中身は気にしたいなと思う。
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