参考
2023年12月期(第64期) 決算短信
2023年12月期(第64期) 決算説明資料
2023年12月期(第64期) 決算説明会(動画配信)
2023年12月期(第64期) 決算説明資料(スクリプト付き)
業績
2023/4Q | 予想 | 実績 | 予想比 |
売上 | 47,820 | 47,762 | -0.1% |
営業利益 | 6,000 | 5,525 | -7.9% |
経常利益 | 6,160 | 5,586 | -9.3% |
純利益 | 4,260 | 4,001 | -6.1% |
売上は分かるけど、営業利益は無理やろ。って予想した中で案の定の決算。
2023年11月10日発表に下方修正(年度2回)があって、更にそこから結構下回る数字。
見通しが甘いんじゃないデスカ?
四半期ベースでは過去最高の4Q業績
単位:百万円 | 2023/4Q |
売上 | 13,612 |
営業利益 | 2,109 |
経常利益 | 2,084 |
純利益 | 1,512 |
4Qで売上と各段階利益は過去最高。
通期業績は悪いけど、この4Q自体の業績は前向きに評価できる。
11月10日の業績予想から逆算したらもっと良い数字を期待してた。って事になるけど…。
ドライヤー(エルミスタ)
新発売のドライヤーは達成率99.9%。
ただしこれは当初1215から300そして120へと修正された数字。
当初目標比で言えば達成率10%程度でボロボロ。
実績は2Qで57、3Qで80、4Qで119だった。
4Qではレンタル施策等があったって言うし、年末プロモーションもあったはず。
その割に成長ペースとしてはほとんど関係なかった模様。
エルミスタは2024年度も苦戦っぽい。
2023年の約6か月の販売実績と同水準だから。(23年4月11日に発売開始)
シャープのハイエンドドライヤーはヒットしたそうだけど…。明暗が分かれた。
ポジティブに考えるなら、高級ドライヤー市場が活性化されたらワンチャンあり。
シャープ、美容家電の売上高3倍目標 ドライヤーヒット
全国のモール・百貨店で体験会やれば良いのにね~。
気に行ったらお試しレンタルを!
女子ならどこの美容院がミルボンを扱ってるか知ってるだろうし、なんならその場で最寄りの店舗をスタッフが調べれば良い。
2024年予想
単位:百万円 | 2024/4Q | 前期比 | 利益率 |
売上 | 50,620 | 6.0% | |
営業利益 | 6,800 | 23.1% | 13.4% |
経常利益 | 6,560 | 17.4% | 13.0% |
純利益 | 4,650 | 16.2% | 9.2% |
売上は過去最高を予想するも、利益は回復ならず。
売上は伸ばすも利益水準は2018年水準の予想。
営業利益の変動要因
決算説明資料p.41に「対処すべきコストの課題」として原材料・物流の高騰・人件費対応が挙げられてるけど、上の説明資料p.44資料を見ると人件費増がインパクト大っぽい。
採用強化と言うよりは、給料のベースアップが主との事で。
ま、人件費は妥当なら抑制するもんじゃないからね。
対応としてはインフレに沿った価格改定。ここで吸収していく方向みたい。
ミルボンは良いものを適正価格で。高付加価値商品を随時展開して価格を上げるイメージだから、安さが価値の会社とは違った立ち回りが出来ると思う。
上の説明資料p.44のスライドは2022年12月期決算説明資料には無かったものなんだけど、24年度を考える上で分かりやすい。
これは続けて欲しい。そうする事で比較と理解がしやすくなる。
新商品と価格戦略
元々新製品のタイミングで見合った値上げはしていた。
インフレ対応は海外については市場に合わせて実施済みも、国内については2025年から見込む。
なんで25年からなの?って点については「社内在庫は価格が据え置きになるから、それを捌ききるまでは。」って感じみたい。
中期経営計画
2026年売上58000、営業利益10800。
利益は進捗遅れなう。
決算説明会動画
坂下新社長は話し方が佐藤会長みたいね。
ドライヤーについての戦略は全く語られなかった。残念。
感想
やっぱり利益が削られている分、ネガティブな話が目立つ。
国内の値上げが25年からな事。ドライヤーが苦戦継続な事。
24年度も厳しそうですな。
今が業績の底なら良いけど、原材料費・物流費が更に上がると沼。
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