マニーの2020年8月期の内容を確認するぽ。
マニー、通期は減収減益 医療機関の閉鎖等により売上高は前期比−17.1%と大幅に減少(ログミーファイナンス)
業績
まずは前期(2020年8月期)の計画と実績の比較。
マニー2020年8月期会社計画値と実績値
単位:百万円 | 計画 | 実績 |
売上 | 14,449 | 15,200 |
営業利益 | 3,778 | 4,340 |
経常利益 | 3,774 | 4,424 |
純利益 | 2,988 | 3,329 |
おぉ~。苦戦したけど計画より良いじゃん。
売上も利益も事前の計画値を上回る結果に。
マイナスの外的要因としてはやっぱり世界的な外科手術・医療処置の減少を受けた事が大きかった模様。
マニー2020年8月期実績値と2021年8月期計画値
単位:百万円 | 2020/1Q | 2020/2Q | 2020/3Q | 2020/4Q | 2021/1Q | 2021/2Q | 2021/3Q | 2021/4Q |
売上 | 4,345 | 8475 | 11,863 | 15,200 | 8001 | 17542 | ||
営業利益 | 1,401 | 2782 | 3,685 | 4,340 | 2316 | 5643 | ||
経常利益 | 1,578 | 3012 | 3,796 | 4,424 | 2226 | 5462 | ||
純利益 | 1,050 | 2306 | 2,849 | 3,329 | 1540 | 3784 | ||
売上前期比 | -9.5% | -6.7% | -13.9% | -17.1% | -5.6% | 15.4% | ||
営業利益前期比 | -11.8% | -4.3% | -18.1% | -26.0% | -16.8% | 30.0% | ||
経常利益前期比 | -5.3% | 3.1% | -15.0% | -22.2% | -26.1% | 23.5% | ||
利益前期比 | -66.0% | -42.8% | -44.2% | -45.4% | -33.2% | 13.7% | ||
売上進捗率 | 28.6% | 55.8% | 78.0% | 100.0% | 45.6% | 100.0% | ||
営業利益進捗率 | 32.3% | 64.1% | 84.9% | 100.0% | 41.0% | 100.0% | ||
経常利益進捗率 | 35.7% | 68.1% | 85.8% | 100.0% | 40.8% | 100.0% | ||
純利益進捗率 | 31.5% | 69.3% | 85.6% | 100.0% | 40.7% | 100.0% | ||
営業利益率 | 32.2% | 32.8% | 31.1% | 28.6% | 28.9% | 32.2% | ||
経常利益率 | 36.3% | 35.5% | 32.0% | 29.1% | 27.8% | 31.1% | ||
純利益率 | 24.2% | 27.2% | 24.0% | 21.9% | 19.2% | 21.6% |
続いて前期と来期の確認と比較。
前期は営業利益率30%を達成できず。
今期は30%への回帰を目指す形に。
セグメント別の状況
セグメント | 売上(百万円) | 前年比(%) | 利益 | 前年比(%) | |
サージカル | 4,916 | -9.7 | 1,341 | -25.6 | 不要不急の手術が制限された。 |
アイレス針 | 4,374 | -24.0 | 1,604 | -29.3 | 大口顧客の在庫調整や病院閉鎖。 特に中国の売上が低調。 |
デンタル | 5,909 | -17.1 | 1,394 | -22.2 | 歯科閉鎖。歯科修復材の売上が低調。 中国向け自体は好調。 |
合計 | 15,199 | -17.1 | 4,339 | -26.0 |
減収率で見るとサージカルが踏ん張った模様。
グラフで改めて見てみると、コロナの影響が無かったとしてもアイレス針の減収が大きくてトータルで売上減少に。って感じかな。
ま、元々期初から3%増収程度の計画ではあったから、コロナの影響とアイレス針の在庫調整が長期化した事を除けば想定の範囲内って事だと思う。
しっかしアイレス針の大口在庫調整はいつまで続くんだろ。
…と思ってたら、質疑応答の要旨に答えが!
上期は回復基調に無くて、下期から回復に向かう想定。
お客様の在庫調整が済めばこれまで通りの水準に戻ってくるような感じで考えているみたい。
因みに決算説明資料末尾の補足資料にセグメント別の業績の図表があるんだけど、これが結構視覚的に分かりやすいからオヌヌメ。
開発部門の集約
単信を読んでて面白いなと思ったのは開発部門の集約化の事。
サージカル、アイレス針、デンタルの各セグメントの開発部門を集約し、セグメントの枠を越えた技術交流・設備の共有化を図る
決算単信p.2より
なるほど。なるほど。
報告セグメントの変更
開発部門集約化の話に続いて、報告セグメントの変更に関するお話も。
またまた決算説明資料より。
2021年8月期から、アイレス針・アイド針・縫合糸をまとめて一つのセグメントとして統合するみたい。
2020年8月期ベースで言うと8.8億円の売り上げ規模が移動する感じ。
一時的にセグメント別に見た成長に凸凹が発生するかもだけど、この要因も忘れないようにしておきたいっすな。
予想為替レート
1ドル=105円、1ユーロ=118円、1元=15円
決算単信p.4
IR姿勢
今回は決算説明資料に製品の画像が掲載されていたり、説明会の動画が配信されていたりしたけど、決算説明会が開催できない状況下で、むしろ個人投資家としてはこれまで以上に分かりやすい決算発表だったように思う。
毎回じゃなくて良いと思うけど、製品の説明から入る今回のような形が動画で見れるのはありがたい事。
企業への理解を深めたい個人投資家として、ありがたい。
しかも後日、決算電話会議の質疑応答の要旨もしっかり公開されている辺りもありがたい。てか、すごい!
プロの質問は勉強になるし、自分の気になった点も質疑応答されててとても助かりましたお!
株価
発表当日2020年10月9日のSBI証券のPSTでは前日比でそう変わらない水準。
発表翌日の株価は3.5%のマイナスに。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | 出来高 |
2020年10月9日 | 2,822 | 2,833 | 2,776 | 2,823 | 213,900 | |
2020年10月12日 | 2,778 | 2,792 | 2,696 | 2,725 | -3.5% | 495,600 |
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