投資(企業調査)

ユーザーローカルへの投資を考える

スポンサーリンク
スポンサーリンク

web・ビッグデータの分析ツール、AIを使ったツールを開発・提供している会社。

経営理念(ビジョン)

ビッグデータ・人工知能で世界を進化させる

→ビッグデータ・人工知能の領域に特化して世界を進化させる。と。
…「世界を進化させる」って何だろう?

社長を知る

みん就を個人開発→楽天入社→大学院入学→そして上場企業の社長へ。ユーザーローカル伊藤将雄氏はどのようにつくられたか
>いまはまだ皆が役に立たないと考えているようなことに、あえて取り組んでみたい

楽天を辞めて32歳で大学院へ。「みん就」生みの親、ユーザーローカル 伊藤将雄のキャリア論
>頭で考えるのではなく、実際に試してユーザーの反応を見るのが重要

上場会社トップインタビュー「創」
>私たちは自分たちが実際にサービスを運営していく中でニーズを感じる、地に足のついたサービス提供を心掛けています
>スピード重視。着想から3カ月での商品化を目指す
>伊藤さん自身、「自分は開発してプロダクトを作る経営者」と言い切る。

この辺の考え方やスピード感は好き。

業績

業績は綺麗な右肩上がり。すごい。

それでいて営業利益率が40%の水準で推移しているから更にすごい。

サービス内容

2020年6月期 有価証券報告書からサービスの内容を確認すると、主にビジネス展開しているサービスは3つ。

HPでは製品・サービスのページで、主要サービスとその他サービスについて紹介されてた。
導入事例のページもあるから、そこでサービスのイメージを掴めると良いと思う。

以下で主要3サービスについてザックリとまとめる。

UserInsight(ユーザーインサイト)

webのアクセス解析ツール。ヒートマップによるユーザー行動の可視化・分析が特徴。
マーケティング分析に役立つツール。

自社サイトを中心としたデジタルマーケティング・情報配信は大切なので、そういうのを必要としている企業は多い。ニーズはあるハズ。

昔ながらでとりあえずHPを作りました。って企業にとっては意味が無いけど。

さり気に総理官邸がユーザーインサイトの導入先一覧に載っているのはびっくり。

SocialInsight(ソーシャルインサイト)

ソーシャルメディアの運用を支援する管理・解析ツール。
マーケティング分析に役立つツール。

2020年6月期 有価証券報告書より

クチコミ傾聴分析では指定したワードがSNSでどう話題になっているか調べたり。
アカウント分析では自社アカウントのファンの属性・リアクションを確認したり。
投稿管理機能で投稿の補助が行えたり。

ツイッターやインスタグラムやフェイスブック等の運用で活用されているっぽい。

ソーシャルインサイトの機能の一つであるAIハッシュタグリコメンド機能を使った事例として、「ギターを紹介して拡散させたいときには、商品名よりも“ギター女子”がキーワードとして適切」とアドバイスがあった例があった。
そういう使い方もある訳ね。

SupportChatbot(サポートチャットボット)

問い合わせ対応に特化した自動チャットシステム。
カスタマーサポートの自動化システム。

2020年6月期 有価証券報告書より

これは最近よく見るね。
自治体のコロナのQAチャットとかでも活用されている予感。

思うんだけど、IRや広報に寄せられる下らない質問は、チャットボットが答えたら良いと思う。
っていうか、ユーザーローカルのIRも「チャットボットに質問する」みたいなのやるべきでわ?

サービス別の売上・利益

決算単信、有価証券報告書、決算説明資料を確認したけど、事業は「データクラウド事業の単一セグメント」って事で、それ以上の細かいサービス別の売上の話は無し。

導入事例のページを見ると数はチャットボット>ユーザーインサイト>ソーシャルインサイトの順。

実際の所どのサービスがどれぐらいの売上で~ってのが分かった所でどうしようも無いんだけど、ブラックボックスってのは困るなぁ。

この点についてはIRセミナーで質問したところ、戦略上の理由で具体的な数字を開示していないとの事。それぞれのサービスの成長率も同様。
分かるけど、ただ、契約件数とか売上等を開示出来ないってのは、このビジネスの脆弱さを示している様に感じる。
やっぱりレッドオーシャンって事なんでしょうな~。

無料サービス

無料で展開しているサービスもある。

  1. VTuberランキング
  2. Clubhouseランキング&スケジュール

2つピックアップしてみたけど、流行を感知して便利で面白いサービスを素早くリリースできるフットワークの軽さと開発力は良いなと思う。

収益化するのか分からないけど、ネットのサービスって色々やってみて気が付いたら普及してて注液化してたりするからビジネス戦略としてもアリだと思う。

後、ビッグデータ・AIの会社だから、無料でもサービスを使ってくれると、データ蓄積の面で何かプラスになる事はあるのかもしれないね。

無料ツール

HPに公開されている無料ツールもいくつかあったからピックアップ。

  1. テキスト感情認識
  2. テキストマイニング
  3. 自動要約
  4. 未来予測
  5. ボイスチェンジャー
  6. あなたが作る会話AI

こういうツールが公開されているのも面白いね。IT系らしさがあって好き。

配当政策

無配。配当開始時期は未定。

感想

業績が良いのは結果として見れば分かるから分かる。
ただ、何故業績が良いのか、サービスは強いのか。と言った背景が分からない。

チャットボットは自分でも使った事があるから利便性は分かるんだけど、他の分析ツールについては良く分からない。
一応事例を読んで何となくイメージはつかめたけど。

売上比率がワカラン。
決算説明資料に大まかにサービス別の契約件数が推測できそうなグラフがあるだけ。
これだとイキフン程度にしか分からない。
繰り返すけど、こういうのが分かった所で投資家としてどうの出来る事は少ないと思うよ?
少ないけど、けど、もうちょっと教えて詳しく欲しいかな~。ってのが本音。

シェアがワカラン。
強い販路・販売手段は持っているのだろうか?
シェアが高いならサービス内容や営業が強いのかな?って思ったりするけど。
競争が激しいAI・ビッグデータの分野での立ち位置が分からない。

中期的なビジョンがワカラン。
中期経営計画とかあれば良いんだけど、そういうのも無いから将来展望の業績のイメージが難しい。
ま、現状の推移で成長する予定です。って事なんでしょう。
でもそれでも、展望として示されてくれると嬉しいな~。

可能性はありそうだし、若い人材が多くて研究開発も盛んっぽい。
何気に先行投資も短めのスパンでしっかりと収益化させてるのはすごいと思う。

そんな感じでちょっと解らん事が多いんだけど、売上・成長の成長力・高い利益率。
いつまでこのペースかは分からないけど、投資先として魅力的だと思う。
ま、無配な点は好みが別れるかな。
株価的に指標的に割高ってのは悩ましい所。

無料のサービス・ツールを提供してたり、クラブハウスのまとめサイトを素早くリリースしたりとIT企業として面白いな~。って思うし、こういう企業は好き。

ま、最終的には伊藤将雄社長にどれぐらい惚れこむか。そんな感じかも知れないね。
企業文化ももっと知りたいな~。って思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました