web・ビッグデータの分析ツール、AIを使ったツールを開発・提供している会社。
経営理念(ビジョン)
ビッグデータ・人工知能で世界を進化させる
→ビッグデータ・人工知能の領域に特化して世界を進化させる。と。
…「世界を進化させる」って何だろう?
業績

業績は綺麗な右肩上がり。すごい。
それでいて営業利益率が40%の水準で推移しているから更にすごい。
サービス内容
2020年6月期 有価証券報告書からサービスの内容を確認すると、主にビジネス展開しているサービスは3つ。
HPでは製品・サービスのページで、主要サービスとその他サービスについて紹介されてた。
導入事例のページもあるから、そこでサービスのイメージを掴めると良いと思う。
以下で主要3サービスについてザックリとまとめる。
UserInsight(ユーザーインサイト)
webのアクセス解析ツール。ヒートマップによるユーザー行動の可視化・分析が特徴。
マーケティング分析に役立つツール。
自社サイトを中心としたデジタルマーケティング・情報配信は大切なので、そういうのを必要としている企業は多い。ニーズはあるハズ。
昔ながらでとりあえずHPを作りました。って企業にとっては意味が無いけど。
さり気に総理官邸がユーザーインサイトの導入先一覧に載っているのはびっくり。
SocialInsight(ソーシャルインサイト)
ソーシャルメディアの運用を支援する管理・解析ツール。
マーケティング分析に役立つツール。

クチコミ傾聴分析では指定したワードがSNSでどう話題になっているか調べたり。
アカウント分析では自社アカウントのファンの属性・リアクションを確認したり。
投稿管理機能で投稿の補助が行えたり。
ツイッターやインスタグラムやフェイスブック等の運用で活用されているっぽい。
ソーシャルインサイトの機能の一つであるAIハッシュタグリコメンド機能を使った事例として、「ギターを紹介して拡散させたいときには、商品名よりも“ギター女子”がキーワードとして適切」とアドバイスがあった例があった。
そういう使い方もある訳ね。
SupportChatbot(サポートチャットボット)
問い合わせ対応に特化した自動チャットシステム。
カスタマーサポートの自動化システム。

これは最近よく見るね。
自治体のコロナのQAチャットとかでも活用されている予感。
思うんだけど、IRや広報に寄せられる下らない質問は、チャットボットが答えたら良いと思う。
っていうか、ユーザーローカルのIRも「チャットボットに質問する」みたいなのやるべきでわ?
サービス別の売上・利益
決算単信、有価証券報告書、決算説明資料を確認したけど、事業は「データクラウド事業の単一セグメント」って事で、それ以上の細かいサービス別の売上の話は無し。
導入事例のページを見ると数はチャットボット>ユーザーインサイト>ソーシャルインサイトの順。
実際の所どのサービスがどれぐらいの売上で~ってのが分かった所でどうしようも無いんだけど、ブラックボックスってのは困るなぁ。
無料サービス
無料で展開しているサービスもある。
2つピックアップしてみたけど、流行を感知して便利で面白いサービスを素早くリリースできるフットワークの軽さと開発力が良いなと思う。
無料ツール
HPに公開されている無料ツールもいくつかあったからピックアップ。
こういうツールが公開されているのも面白いね。IT系らしさがあって好き。
配当政策
無配。配当開始時期は未定。
感想
業績が良いのは結果として見れば分かるから分かる。
ただ、何故業績が良いのか、サービスは強いのか。と言った背景が分からない。
チャットボットは自分でも使った事があるから利便性は分かるんだけど、他の分析ツールについては良く分からない。
一応事例を読んで何となくイメージはつかめたけど。
売上比率がワカラン。
決算説明資料に大まかにサービス別の契約件数が推測できそうなグラフがあるだけ。
これだとイキフン程度にしか分からない。
繰り返すけど、こういうのが分かった所で投資家としてどうの出来る事は少ないと思うよ?
少ないけど、けど、もうちょっと教えて詳しく欲しいかな~。ってのが本音。
シェアがワカラン。
シェアが高いならサービス内容や営業が強いのかな?って思ったりするけど。
競争が激しいAI・ビッグデータの分野での立ち位置が分からない。
中期的なビジョンがワカラン。
中期経営計画とかあれば良いんだけど、そういうのも無いから将来展望の業績のイメージが難しい。
ま、現状の推移で成長する予定です。って事なんでしょう。
でもそれでも、展望として示されてくれると嬉しいな~。
可能性はありそうだし、若い人材が多くて研究開発も盛んっぽい。
何気に先行投資も短めのスパンでしっかりと収益化させてるのはすごいと思う。
そんな感じでちょっと解らん事が多いんだけど、売上・成長の成長力・高い利益率。
いつまでこのペースかは分からないけど、投資先として魅力的だと思う。
ま、無配な点は好みが別れるかな。
株価的に指標的に割高ってのは悩ましい所。
無料のサービス・ツールを提供してたり、クラブハウスのまとめサイトを素早くリリースしたりとIT企業として面白いな~。って思うし、こういう企業は好き。
ま、最終的には伊藤将雄社長にどれぐらい惚れこむか。そんな感じかも知れないね。
企業文化ももっと知りたいな~。って思う。
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