参考
2023年3月期 第3四半期決算短信
2023年3月期 第3四半期決算説明資料
業績
単位:百万円 | 2023/3Q | 前期比 | 進捗率 | 利益率 |
売上 | 1,623 | 3.6% | 69.4% | |
営業利益 | 721 | 6.8% | 71.7% | 44.4% |
経常利益 | 721 | 6.7% | 71.7% | 44.4% |
純利益 | 480 | 6.9% | 69.4% | 29.6% |
前期比・進捗率
前期比で2桁成長してないから物足りなく見えるけど、1Q、2Qが弱かったのを踏まえると売上営業利益でプラスに持ってこれたのは前向きに見える。
進捗率は微妙にも見えるし、妥当にも見えるし、これは良く分からん。
ひとまずこの辺の数字だけ見ると、状況は良化してるけど、安心ではない。って感じ?
利益率
22年度から営業利益率は44%出てて、これは良い感じ。
だから上がった売上に対してはしっかり利益が出ていて、クラウドシフトも相まって利益率は高位。って感じなのかな。
サービス別
第3四半期の数値グラフを決算説明資料より。
サービス別にみてみると、AgileWorksが苦戦。
半導体不足でサーバーの導入が出来ないから遅れてて、これは2Qから数字として顕在化してきたトラブル。
ちょっとここで2Qの決算説明資料を再確認してみましょうか。
2Qだと挽回の見通しってあるけど、3Qの資料だとその文言が消えとるやないか!
続いて説明資料から通期計画についてのページを確認。
相変わらずこの資料は1Qから変わって無いんだけど、AgileWorksの遅れについては一切触れられて無いんだよね。
短信の方だと下期で十分挽回可能ってある。(これは2Q短信から変わらず。)
2023年3月期の業績につきましては、2023年3月期の下期は、主に半導体不足等により大幅に導入が遅れていたAgileWorksの受注が見込めるなど、下期での巻き返しは十分可能と判断しているため、2022年4月21日に公表した業績予想から変更はありません。
2023年3月期 第3四半期決算短信p.3より
一応注意点としては、
【業績予想の変更がない=売上10%相違もしくは利益30%相違まで行かない】
って話。
そこまでの悪化は見込んでないって話で、「計画通り順調です」って言ってる訳じゃないんだよね。
AgileWorksの苦戦について
決算短信では挽回可能ってあるけど、これは下方修正するまでではない。と言う話。
(そこまでじゃないにしてもどれぐらい挽回できるかは資料から読めない。)
説明資料から挽回可能の文言が消えたって事は、2Q時点での見通し通りには行ってない可能性高いのではないか?
と言う感じで受け取りました。
一応2Q→3QでのAgileWorksの四半期成長率で見たら
2022年度は3Qで258(734-476)の売上。今期3Qは265(742-477)の売上って事で伸びてる。
感想
焦点は何故決算資料で挽回の文言が消えたのか。そこです。
あんまり状況は良く無いと考えるなら…。
AgileWorksの苦戦とクラウドもそこまでは。ってのを加味して通期売上は2200ぐらい。
営業利益率は44%として営業利益は960前後って感じで妄想。
ん?でもその程度なら通期予想に対して5%程度の下振れって事で…まぁ。
進捗状況を見るなら、それなりに計画に近い業績で落ち着く。
少なくとも下方修正が発生するレベルに悪い可能性は低い。
そんな感じかな。
挽回の文言については3Qの受注にはしっかり対応できてる。下期に入ったし説明資料では挽回可能の文言消しちゃったんだわ。の可能性もある。
ま、何にせよ、ネガティブな要因は外部環境によるもの。
悪かったとしても、「そういう年もあったよね。」って話にはなると思う。
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