参考
2024年3月期 決算短信
2024年3月期 決算説明資料
中期経営計画(2024年度~2027年度)の策定および配当方針(各期予想)の修正に関するお知らせ
業績(予想比)
単位:百万円 | 予想 | 実勢 | 予想比 |
売上 | 14,844 | 14263 | -3.9% |
営業利益 | 1,276 | 974 | -23.7% |
経常利益 | 1,306 | 1011 | -22.6% |
純利益 | 891 | 666 | -25.3% |
予想に対して売上少し減らして利益をガッツリ減らした。
3Qまでの進捗状況を踏まえての感想としては「ですよね~、がっかり。」って感じ。
業績
単位:百万円 | 2024/4Q | 前期比 | 利益率 |
売上 | 14,263 | 9.1% | |
営業利益 | 974 | -19.6% | 6.8% |
経常利益 | 1,011 | -20.1% | 7.1% |
純利益 | 666 | -24.7% | 4.7% |
売上は10%成長できず、営業利益は-20%。
3Qまでの進捗状況を踏まえての感想としては「ですよね~、がっかり。」って感じ。
業績(前4半期期間とでの比較)
四半期比較 | 2023/4Q | 2024/4Q | 前四半期比 |
売上 | 3,196 | 3,742 | 17.1% |
営業利益 | 190 | 254 | 33.7% |
経常利益 | 200 | 250 | 25.0% |
純利益 | 155 | 147 | -5.2% |
4Qだけで比較評価すると悪くない、
恐らく3Qで発生した不動産売却の後ろ倒し分が乗っかる面はあると思う。
利益の苦戦要因
文章からは良く分からなかったんだけど、決算説明動画で解説があった。4:30頃。
市場性の低い物件を仕入れて空家賃が発生。(積極仕入の弊害)
高額の居抜き造作物を仕入れたものの、期待した値段で売却できなかった。
セグメント別
売上 | 2023/4Q | 2024/4Q | 前期比 |
店舗転貸借事業 | 12,193,868 | 13,553,637 | 11.2% |
不動産売買事業 | 961,656 | 710,205 | -26.1% |
利益 | 2023/4Q | 2024/4Q | 前期比 |
店舗転貸借事業 | 876,533 | 809,829 | -7.6% |
不動産売買事業 | 250,519 | 164,469 | -34.3% |
転貸借物件数の推移
転貸借物件数。
当然ストックは積み上がってる。
新規契約件数及び後継付け件数(成約数)。
24年度はどの四半期も成約数が110件を超えてる。安定してきた。
ただ23年度3Qで131件、4Qで127件の実績があったから、図を見ての通り伸びが鈍化してる。
成約の伸びが鈍化
決算説明資料に成約数と物件数の予想比が書かれてあるんだけど、結構な苦戦に見えるよね。
当初は成約数を570件見込んでいたものの、終わってみたら466件しか獲得できなかった。
エース営業マンをマネジメントにするとかの配置換えの話が過去(2Q決算説明動画)にあった。
2024年3月期 決算説明資料p.11にも「営業組織改変に伴い調整基調にて推移」ってある。
これの影響が大きかった。って感じ?
店舗家賃保証事業
2024年3月期 決算説明資料p.7に売上の数字があった。
2023年3月期は145。
2024年3月期は148。
家賃保証は新規の成約時に付帯するものって認識なんだけど、成約数が前年とあまり変わらない事を考えるとこんな感じなのかな。
家賃保証補足
2024年6月18日開催の、株主総会と決算説明会に参加された「まことん」さんのポスト。
目先は特に影響が出ていないというお話。
当然そうなんだけど、でも例えば規模が急激に大きくなるとか審査が甘かったとかで貸倒引当金を一気に突然ガツンと計上とか。そういうのが可能性としてはある。
回答が直近にしか言及してない事からも、イキナリ大やけどの可能性については常に意識しておく必要があると思う。
ポイントとしては新規契約件数及び後継付け件数(成約数)が一気に増えた時、単純に家賃保証事業の売上が一気に増えた時。そういうタイミングがあったら、少し構えておきたい。
不動産売買事業
↑1年前(23年度)の。
↑今回(24年度)の。
アセットイノベーション社の立ち上げもあるし、目的が不動産業者との関係強化ではなくなった。
24年度は10物件売却で売った数は前年比で倍なんだけど、小粒だったって事ですかね。
前年の案件が大きすぎた?
→決算説明動画でも前年の案件が大型だった反動。って趣旨の話があった。
販売用不動産
2023年4Q | 2024年4Q | |
販売用不動産 | 337,396 | 823,765 |
物件数 | 6 | 4 |
従業員数の推移
従業員数は24年3末時点で113人。
人員が少しずつ増え続けた1年となりました。
新中期経営計画
以前の中期経営計画
新しい中期経営計画
売上は微調整な感じ。
営業利益は約4割下方修正。
2025年度は減益。
2028年度の営業利益率1645/25644=6.4%。それまでは5%台。
配当は減配修正。
物件数は約13%成長。
厳しい。
営業利益がなぁ。25年3月期も減益。2年連続減益。
「持株会社化に伴う成長投資」と「先行投資」。
で、そっから増益に向かうんだけど、26年度も営業利益率5.4%程度。
低い。一時的に凹むのは分るんだけど、戻し方が弱く感じるんだよなぁ。
偉い所。
この状況で1円でも増配を続けるのは偉い。これが20円維持とかやってたら評価が下がる。
中計で毎期分数字を出しているのは偉い。途中をすっ飛ばして最終年度だけ数字出すのは足りない。
中計の感想。
人件費とか費用が先行する形っぽい。
「しっかり人件費・体制の構築にお金かける」事で、それは数年続くと見てよいの?
ま、人件費を厚くする。ってのはそれはそれで正しいけど。
費用増が継続して、利益率の水準が低いままなのはネガティブ。(決算説明動画では「今後の課題」と言われていた。)
2026年の業績予想は営業が100人いる前提と理解して良いのかな?
中計にセグメント別の数値も確認できると良いな。
中計補足
2024年6月18日開催の、株主総会と決算説明会に参加された「まことん」さんのポスト。
やっぱり人件費を厚くという事みたい。
ただ、人員が増えるのに売上に変化が無いのは解せない。
計画している人件費は計上しているが、売上貢献は不透明なので計算には含めていない。
って感じなのかな?その方針なら理解はできるけど…。
2025年3月期予想(転貸借成約数)
2025年度は成約数が570件の予想って事で、これは24年度の当初予想をそのまま持ってきた形。
営業再編を経て1年前の予想数値を奪還できるか。
ここをしっかり見届けたい。
セーフティーイノベーション
今期下期より採用活動を本格化(15名程度の採用を予定)し、首都圏で支店を設立予定
2024年3月期 決算説明資料p.28より
下期から採用して支店を作って展開していくみたい。
競合とか市場環境・規模はどうか?
店舗保証専業としての立ち位置を目指すっぽい。
転貸借事業で培った審査ノウハウはあるとして、回収のノウハウはあるの?
改めてこの辺は確認したいところ。
人材について
従業員数が伸びているのは良い。
ベテラン社員が抜けたのは仕方が無いとして、それが業績の背景として出るのはキツイ。
教育・業務の仕組み化で若手でも営業活動がやりやすいのは良い。
空家賃
2024年1Qの決算説明資料から、毎回コスト増の要因として「空家賃」ってのが出てる。
コロナが正常化する中で積極仕入をした弊害みたいな感じだけど、2025年度も積極仕入は継続なのかな?
感想
3Qの不動産売買の後ろ倒しが4Qに乗って、通期ではボチボチ。
25年度はまた1段成長。
ってのを期待してたけど、中期経営計画では利益が伸び悩む計画を発表。
2026年の営業100名体制は、自分は高難度に見てるんだよね。チャレンジング!
従業員数がこの1年着実に増加したのは良い。
空家賃を出しながら積極仕入をして、新規が前年を割れているというのは改めて考えると解せない。
セーフティーイノベーション、転貸借事業で培った審査ノウハウはあるとして回収については大丈夫なの?
この辺りを考えると不安な要素が少なくない様に思う。
投資先として見ると、赤字じゃないし過去実績から安定成長が固そうな安心感はある。
利益成長と利益率は物足りない評価で、目先中計では配当が減額修正された。む~。
って感じになるか。
まず目先2025年3月期は「店舗転貸借事業で成約数を成長させて570件を達成。」これを見届けたい。
そして不動産売買・家賃保証で変な事が無い事。
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